ゲームブックを作ろう その03
gamebookcompilerを使ってゲームブックにする
前回作り上げたゲームブックっぽい何かをゲームブックとして動くようにします。
まだgamebookcompilerをお持ちでない方はHSPプログラムコンテスト2012より探してダウンロードし、適当なフォルダに解凍して下さい。細かな説明は付属していますが、マニュアル読むの得意! という方は、うちの作り方を参考にすることなく作れると思います。
「ちゃっちゃと作り方に行け」って人は→こちら
gamebookcompiler書庫内に収められているサンプルの原稿には、ヘッダーやフッターもついてるのですが、この二つはホームページ上で公開する時に、単独で開けるhtml形式として作成する際必要な物です。なので、今回はブログで公開するものを作るのでスルーします。
【__START__】【__LAST__】等の記述や※によるコメントアウト、パラグラフの予約制(項目4はゲームオーバーに固定したりできる)など、覚えておくと便利な機能はそれなりにあります。ただ使う使わないで言えば、よほど几帳面な人でもない限り使わないでしょう。
こんな風に作るんだ、ってのを体感する方が早いと思います。という事で早速行きましょう。
書式成形
gamebookcompilerでゲームブック化するには、書式を調える必要があります。
覚えることは余りありません。というか私自身、あまり多くのオプションは使ってません。
1.大前提としてANSI形式のtxtで記述する。
良く分からなくてもメモ帳で書き、保存する時に「名前を付けて保存」にして、出てきた画面の下部にある「保存」の隣の文字コードがANSIになっていればオッケーです。ANSIまたはShift-JISと呼ばれる形式は、最近ではあまり使われないらしいので、gamebookcompilerを使う際には一番気をつけるべき所です。
2.パラグラフ(項目)は【】大かっこでくくり、中身は半角英数字に。
【1】←こんな感じです。この行には後ろに何を書いても無視されるようですので、内容は次の行に書きましょう。
3.選択肢も【】でくくり、中身は半角英数字。ただし文頭には置かない。
前回で言う所の
お使いを引き受ける→2
の→2の部分ですね。これを→【2】にするわけです。
……以上です。
「え? これだけ?」と思われるかもしれませんが、これだけです。
ちなみに前回作ったゲームブックの種は、
【1】.「お使いを頼まれる」
「〇〇君(ちゃん)。お買い物行ってきてくれる~?」
お使いを引き受ける→【2】
断る→【GameOver1】
【GameOver1】「お使いを断る」
「じゃあ〇〇君(ちゃん)の今日のおやつは無しね」
「ぎゃー!」
GameOver
【2】.「買ってくるものを指示される」
「買ってくるものは●と■と▲と……」とお母さんは色々口にしてます。
メモを取る場合は「メモを取った」とどこかに記録しておく。
お金を受け取る→【3】
【3】.「お金を受け取る」
お使いのお金「2000円」を受け取る。
さあ買い物に行こう→【4】
【4】.「家を出る」
家を出て目的地のスーパーへとやってきた→【5】
【5】.「買い物をする」
メモを見る→【61】
メモは無い→【62】
【61】.「お金を払う」
ちゃんと頼まれたものを買えたしお釣りももらった。
意気揚々と家に帰った→【71】
【62】.「お金を払う」
うろ覚えだったためお金が足りなくなった。やむを得ずお小遣いでまかなう。
肩を落として家路につく→【72】
【71】.「買ってきたものとお釣りを返す」
「ちゃんと買ってきたよ」
「あら偉いわね! お釣りはお小遣いとしてあげるわ。ご褒美のおやつはケーキよー」
「わーい!」
めでたしめでたし。→【8】
【72】.「買ってきたものと足りなくなったことを報告」
「足りなくなっちゃったからお小遣いから出した」
「ちょっと、メモ取らなかったの? 要らないものまであるわよ? 足りない分は出してあげるけど、お釣りをお小遣いで上げるつもりだったからそれは無しね」
「とほほ……」→【8】
【8】.「お使い完了」
成功にしろ失敗にしろ、君の冒険はここで終わる。
このようになります。GameOver1の項目で「ぎゃー!」で終わるのはあれなので「GameOver」を1行足したり、いくつか長い行を改行させたりしてますが、形成作業は多くありませんでした。
次回は実際にtxtに保存して、gamebookcompilerにドロップしてみましょう。
……気の早い人はドロップして確かめてるかもしれませんが。
それにしてもブログ内アンカー付けると、ビュー変える度、ゴミが挿入されるのは何故なんだろう……。