とある魔法学園の一日 14
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「例をあげて説明しよう。
魔法使いは既に型が決まった魔法を用意し、それを行使する。
いわば制服のような物だ。
魔法使いとは、決められた服を用意してただ着る者の事を指す。
次に魔術師は既に型の決まった魔法を用意し、それらを組み合わせて行使する。
つまりは別々の服を組み合わせてコーディネートするものだと思えば良い。
魔術師とは、幾つかの服を組み合わせて別の着こなしができる者の事を指す。
最後に魔導師だが、マナを魔法にする過程を極め、ついには新しい魔法:魔導を作り出す境地だ。
魔導師とは、自分で自分好みの服を作ってしまうような者の事を指す」
ふむ……我ながら良い例えだ。
「わがままなだけかよ……」
可愛くない奴だな……いかん、お仕事お仕事。
「魔法使いが魔法を用意しておかねばならない理由。
それは魔法が原則、体内のマナ:オドを消費して魔法を発動させることにある。
不用意に使用し過ぎてオドを枯渇させれば、足りない分を世界に満ちるマナで補おうとする。
そうすれば最悪死に至ったり、でなくともマナの強力な変化の性質が別の生物へと変化させてしまう可能性がある。
では、なぜ魔法が生まれたか、その歴史を簡単に説明せよ」
これは非常に難問だが、誰に当てようか?
問題児→31
普通の子→16