ゲームブックを作ろう その07
少し本格的なゲームブック
今までの記事は「どうやって作るか」に重点を置いてきましたので、ここで少し本格的な物を作ってみたいと思います。
「作り方さえわかれば後は適当にやれる」という方は「ここまでお読み頂き有り難うございました。良いゲームブックをお創り下さい」と門出を祝わせて頂きます。正直、文章力と、ルート設定能力がしっかりしているならば、今までの記事で十分作れます。
「じゃあ、ここから何をやってくの?」といえば、比較的大きめのゲームブック及びパラグラフの振り方について書かせて頂きます。もちろんgamebookcompilerを用いての記事になります(本当に優秀なんですよ)。
大きめのゲームブックとは
別に1000項目を超えるとかそんな大層な物ではありません。100項目超えるだけでも割とひーひー言いますから。
まずは基本を押さえて、大きい物の作り方を身に着けます。そこから自分なりに工夫出来る人は工夫して行けばいいと思います。
で、その作り方とはズバリ! 小さなゲームブックを組み合わせる! です。「なんやねんそれ」とか思わないように。石を投げようとするのもダメですよ。
ゲームブックで最も面倒な事……あいや、頭を悩ませるのはパラグラフのつながりです。「こことここがあってない!?」「ぎゃー! エラーだらけだ!」とか言うのは日常茶飯事。普通の事です。……少なくとも私の頭はそんなに優秀では無かったですorz
どうすればエラーが少なくなるか? というとパラグラフ数を減らせば良いのです。「当たり前やん」「つまらんわぼけぇ」とか振りかぶって石を投げようとか思わないように。ちゃんと大型のゲームブックは作れるんです。gamebookcompilerという優秀なツールさえあれば! ……他力本願とも言いますが。
では本題に入りましょう。
gamebookcompilerは数字だけが使えるパラグラフではない
お手本の中にもあったと思いますが、半角英数字なら何でも使えるのです。つまり、シーン毎にパラグラフをリセットすればいいのです。
例えば前書きがあって冒険が始まる。諸々の準備が整った、さあいざ出発! これを1シーンと考えます。これくらい小さなくくりで良いのです。始まりの時点なので職業を選ぶだとか持っていく装備の種類を決める位の10にも満たないパラグラフ数のはずです。これらのパラグラフ数の頭にアルファベットをつけるだけで良いのです。
そしてシーンが変わる時、その先のパラグラフをBだとかCだとかにすれば良いのです。仮にシーンが多すぎてZまでいっちゃったよ! って時は、その次をAAとかにすれば良いだけなのです。簡単でしょ?
そうやって小さなシーンを重ねて作れば、余程のことが無い限りパラグラフの振りミスをすることは無いでしょう。
一つのシーンが長くなっちゃったけどどうしたら? って場合には、更に後ろにアルファベットや数字を継ぎ足せば良いのですが、まずはそうならない程度のものを作りましょう。
次回から具体的に作ってみたいと思います。